19日の父の日に行われた弘前市のサッカーチーム・ブランデュー弘前FCの試合にJリーグの舞台を目指す「パパ」アスリートが出場しました。父親として、サッカー選手として日々奮闘する姿に密着しました。
右足から繰り出される正確なキックでチャンスを演出するブランデュー弘前の攻撃の要、浅利航大(あさりこうだい)選手。
※ブランデュー弘前FC 浅利航大(あさりこうだい)選手
「もう26歳なんですけど、まだプロを目指しています」

東北社会人リーグ1部に所属するブランデュー弘前。浅利選手はプロ選手になるという夢を抱えながらリーグを戦っています。そんな彼のモチベーションとなっているのが…2歳の一人息子・玲王(れお)くんの存在です。

髙山アナ)「パパのこと好き? ※浅利玲王くん「うん」
玲王君が生まれたことで、浅利選手は新たな目標が芽生えたといいます。
※ブランデュー弘前FC 浅利航大 選手
「とにかく自慢できるお父さんになりたいので、サッカーをして試合に出ているっていうのを理解できるまでやっぱり頑張りたいなとは思いますね」

家族を支えるためにはサッカーとともに仕事もこなす必要があり、練習後にチームのスポンサー企業で商品の仕分け業務にあたります。
※職場の先輩は
「(サッカーして仕事して)偉いですよ。うちらにはなかなかできません。そういうことは。ちょっと監督さんに休ませてあげて下さいって言ってやりたいですよ」

それでも浅利選手が続けていられるのは、家族を始め周りの人の期待があるからこそです。
※ブランデュー弘前FC 浅利航大 選手
「やっぱり他の人と違った時間のサイクルだったり、土日休みと言っても、土日こそ本業というか、家族にはちょっと時間かけない時とかもあって申し訳ないんですけど、ありがたいことに理解してもらっているんで、なおさらやらなきゃいけないので、がんばらなきゃいけない」

父の日に背中を家族に見せる“パパアスリート”
父の日の19日に行われたブランデュー弘前の試合。先発出場する浅利選手に…玲王くんは自宅から声援を送ります。

試合は後半アディショナルタイムまで1点ビハインドの厳しい展開に。ラストワンプレー、フリーキックのチャンスを託されたのは浅利選手でした。

浅利選手のゴールで引き分けに持ち込みましたが、玲王くんに勝ち星を届けることはできませんでした。
※ブランデュー弘前FC 浅利航大 選手
「こんな泣いている姿なんて見せたら(家族に)言われるんですけど、勝ちをプレゼントしたかったですけど最低限、自分のゴールで勝ち点をとれたのは一つの収穫かなとは思います」

試合後、家族からは…
※玲王くん)パパ。
(妻・悠夏さん)もしもし?(浅利選手)もしもし、試合見てた?
(妻・悠夏さん)うん、見てた。
(浅利選手)2点目見た?
(妻・悠夏さん)2点目ちょうど、配信がバグっててさ。でも叫んでいたのは聞こえてたよ。」
玲王君も試合中ずっと、パパの有志を見守っていたそうです。
Q玲王(れお)くんの様子は?
※妻・悠夏さん「頑張れっていう風にずっと画面にべったり張り付いて『パパ、パパ』って言いながら試合見ていました」

働きながらプロを目指す浅利選手。決して楽な道のりではありませんが、息子にとって自慢のパパになるようにこれからも夢に挑み続けます。
※浅利航大 選手
「やっぱりJリーグという舞台に立ってやっぱり家族をスタジアムに呼んで活躍する姿を見せたいっていうのが変わらずずっと僕の夢であり目標であります。父親としても、もっともっと成長したいなって思います。」
