プラモデル製作のきっかけを語るソルテック 平井俊之 工場長


題材に選んだのは、田舎館村役場。人口約7500人の村に、田んぼアート目当てに訪れる人は毎年30万人以上。人口の40倍です。この好機をチャンスとにらみ、城のような役場のプラモデルなら全国的にも珍しくインパクトがあると考えました。


そして2013年、新しいことに挑戦する企業を応援する青森県の事業を活用して取り掛かりましたが、村から提供された庁舎の図面は紙ベース。それをパソコンに取り込んで石垣など図面にないところは写真に撮って、まずは金型の設計図を約2か月かけて完成させました。この図面をもとに職人が作り上げた金型がこちら。


開いてみると・・・プラモデルのパーツが集まったキットの形が見えてきます。この中に傷やごみが一つでもあると、樹脂が意図していないすき間に入ってしまったり、パーツの配置が悪いときれいな形ができなかったりと、金型の精度が完成度を大きく左右します。

※河村庸市アナウンサー「Q.あっという間に形になるんですね?」
※ソルテック 平井俊之 工場長
「金型の製品の周りに水路が流れていて、それで熱く溶けた樹脂を冷やす作業が仕組みに入っている。ある程度冷却して安定した形になるような温度管理もされている」

出来上がったプラモデル、その難易度は…


※ソルテック平井俊之工場長
Q.所要時間は?「プラモデルを作ったことがない女性で5時間くらい。レベル的には非常に高いパーツの組み合わせとパーツ点数も多いので難しい分類に入るのでは」


では、幼い頃よくプラモデルを作っていたという狩股アナウンサーが組み立てに挑戦です。



約70のパーツを組み立てるのにかかった時間は1時間45分。工場長の平井さんが世界でも類がないのではと話す役場庁舎のプラモデルが姿を現しました。



2014年の発売からこれまでに約2000個が売れ、村のお墨付きを得て「田舎館ブランド」にも認定されました。金型の取引は、発注元の企業との間のみで、一般の人が目にすることはないため、こうした高い技術があることを多くの人たちに知ってもうらう機会はほとんどありません。平井さんは、このプラモデルを県内外の人に触れてもらい、自社だけでなく村の活性化にもつなげたいと話します。

※ソルテック平井俊之工場長「村の土産のひとつになれたのは、企業としてうれしいこと。これからも役場がある限りプラモデルも売れるので大きな仕事」



村の工場で誕生した役場庁舎のプラモデル。そこで培われてきた職人たちの巧みな技術が光る逸品です。

田舎館村役場のプラモデルキットは税込み3850円で道の駅いなかだて弥生の里やオンラインショップで販売されています。