マイナンバーカードの情報の紐づけを巡り国民の政府への不信感が募る一方で、制度を利用する人自身で気をつけなければいけない「落とし穴」もあります。それが、マイナンバーカードの普及のために政府が実施しているマイナポイントです。このマイナポイントを受け取るために登録している金融機関の口座が無効になり、自ら口座を再登録するケースがあります。

マイナンバーカード専用サイト「マイナポータル」で今年5月に青森市に住む男性のもとに届いたお知らせです。そこには、登録されている公金受取口座を無効にしましたと表記されていました。その理由は、登録されている金融機関の支店が存在していないことがあげられていました。

青森市の男性は、2022年10月に公金受取口座の金融機関をマイナポータルに登録しました。その後、この金融機関の支店名が変更されたことで今回、口座が無効になっていて、自分で再登録をすることになりました。

青森県内では青森市・弘前市の窓口などへ銀行の支店の統廃合によりマイナポータルに登録した口座が無効になったなどとという問い合わせが複数ありました。デジタル庁は2024年5月までにマイナポータルと金融機関の情報を連携することにしていて、支店の統廃合などによる公金受取口座の再登録は原則、利用客の手続きがなくてもできるようになる見込みです