40年前のきょう、5月26日に発生したのが日本海中部地震です。青森県内では17人が命を落としました。当時、地震を体験したこちらの男性。

いまは、鰺ヶ沢町で保育所の園長を務めています。避難訓練に力を入れながら子供たちの命を守るためある大きな決断をしました

鰺ヶ沢町の舞戸保育所です。日本海中部地震が発生した5月に毎年、避難訓練を実施していて、この日は3歳以下の園児と保育士が参加しました。

海沿いの保育所から避難するのは海抜20メートルほどの高台です。直線距離で約2.5キロもあるうえ、途中にあるのはこの坂道。

※保育士「疲れました。(Q.きついのは坂ですか?)坂です。ただ辛いです」

訓練を計画したのは吉田諭大園長(45)5歳のとき、日本海中部地震を体験しています。

※舞戸保育所 吉田諭大園長「津波の前兆の引き波になっていて、遠くまで海底が見える状態になっていて、子どもながらに大変なことが起こっているなと感じました」

1983年5月26日、正午ごろに発生した日本海中部地震。秋田県能代市沖合いを震源とするマグニチュード7.7の地震です。
当時の基準で深浦とむつで震度5を記録し日本海沿岸には津波が押し寄せました。多くの漁船が波にのまれて転覆したり岸壁に乗り上げたりしました。