※旧小泊村民「この辺は全部家の中に波が入ってしまった。田んぼのようになった。どうもならなかった」

こうした被害を目の当たりにした吉田園長は、東日本大震災で、再び津波の脅威を思い知らされ、大規模な避難訓練を実施するようになりました。現在の青森県の想定では、日本海で地震が発生してから鰺ヶ沢町に第一波が到達するのは17分後。

それまでに高台へ避難することを目指していて、達成できました。
ただ、今回の訓練に参加したのは3歳児以下と限られていて、全ての園児を避難させるとなった場合、現在の体制では人手が足りないといいます。

※吉田園長「4・5歳児は30人に保育士1人という基準になっていますけど、この基準では災害が起こったときに子供たちの命を守ることはとても難しい。津波・洪水のリスクそのものを減らすために、(保育所の)高台への移転を進めています」

保育所の高台移転が実現するのはこの秋。それまでに子供たちの命を守るためになにをするべきか。吉田園長はあらためて、見つめ直します。