かつて線路の除雪を担っていたディーゼル機関車。引退から10年以上経つ今も大事に保管されていて「お宝車両」とも言われています。この車両の撮影会が25日開かれ、参加した鉄道ファンが目頭を熱くしながらシャッターを切っていました。

JR東日本盛岡車両センターの青森改造基地で開かれた撮影会。被写体は、ディーゼル機関車DD14―310号機です。この車両は、国鉄時代の1969年にデビューしてから主に津軽線で線路の除雪を担い2011年に引退しましたが、代替わりした除雪車両のバックアップとして今も線路上に置かれて管理されるJR東日本唯一の車体です。

こうした「お宝車両」だけに今回の撮影会の参加費は少し割高。1時間半の撮影時間で1万5000円ですが、全国から鉄道ファンが集まりました。ヘッドライトの点灯やウイングの開閉など、その挙動を逃すまいと夢中でシャッターを切ります。そして、独自のアングルとポジションを見つけ撮影を続けているうちに込み上げてくるものを感じます。

※参加者
「どきどきわくわくするんですよ、元々車よりも列車のほうが好きで」
「青森駅も変わってしまったし寝台列車とかも全部廃止されてしまって、当時の面影を貴重な写真に残せたのでよかった」
「福岡県から来ました。普段絶対入れないようなところ角度まで入って撮影できるので1万5000円仕方ないのかなと」

JRでは新型コロナの影響で減少した利用客の回復や、鉄道の魅力発信に撮影会が寄与するとし今後も積極的にこうしたイベントを開いていくとしています。

※JR東日本盛岡車両センター 指導係 一戸柚李さん
「このようなイベントを開催することで実際に鉄道の魅力を間近で感じていただいて、乗っていただくとかそういったところにつなげていきたい」

撮影会は26日と6月1日、2日にも開かれます。