「交番」や「駐在所」などに警察官がいなくても、聴覚障害者に対応できるようになりました。青森県警は、遠隔地にいる通訳を介して手話で要件を聞くことができるサービスを導入しました。
県警が交番や駐在所に導入したのは、ビデオ通話を通して警察に通報や相談ができる「手話リンク」というサービスです。
鳴海秀都 記者
「聴覚障害者が交番に訪れた際、警察官が不在の場合は、こちらのコードを読み込むと、このような画面からオペレーターにつながり、手話を通して警察に用件を伝えることができます」
20日は、青森市の八甲田交番で県ろうあ協会の浅利義弘 常任理事がデモンストレーションを行いました。
浅利さんが財布を拾ったという設定で実際に体験し、スムーズに報告できることを確認しました。
青森県ろうあ協会 浅利義弘 常任理事
「交番に警察官がいなかった時に、どうすればいいかわからないことがあった。わざわざ別の交番まで行って、(勤務員が)いるかどうか確認するのも大変不便だった。ストレスもなく、安心してやり取りができてよかったと思います」
青森県警 警務課 戸嶋美智子さん
「聴覚に障害を抱えた方が迅速に、警察に様々な通報ができるものとなっておりますので、ぜひ気兼ねなくご利用いただければと思います」
このサービスは、県内にある42の交番と103の駐在所で20日から利用できます。












