本来捨てられるはずのものに新たな価値を与えて再生させる「アップサイクル」
青森には、そんな新しく生まれ変わったものがたくさんあるってことご存知ですか。世界が2030年までに達成すべき持続可能な開発目標SDGs。その中から、目標12「つくる責任つかう責任」に焦点を当て、大変身しちゃったものを紹介していきます。

バウムクーヘンの中にシロップ漬けのリンゴが1個丸ごと入っているお菓子「アップルクーヘン」。青森県六戸町にある「小向製菓」の直営店、パティスリー「nico cakes(ニコケークス)」の看板商品です。


発売開始から30年になるこの商品、実は制作過程である悩みを抱えていたそうです。同店スタッフの佐伯望さんにリポーターのライスボール・水愛(あくあ)が伺うと…。

※「nico cakes」佐伯望さん
「作るときに切れ端が出るので、大変もったいないなと思ってました」
※水愛「上の部分がカットされちゃうってことですね。その切れ端は、従業員の方たちが食べたり持って帰ったりするんですか?」
※佐伯さん「いいえ、ほとんどが廃棄となっていました」
※水愛「廃棄ですか?なんかもったいないですね」
※佐伯さん「そうなんです」
バウムクーヘンをリンゴの形にした時にカットされる部分。この切れ端のほとんどが廃棄となっていたといいます。



そこでnico cakesでは3年前、バウムクーヘンの切れ端をアップサイクルした商品を開発しました。その名も「クーヘンラスク」です。




※水愛「いただきます。バウムクーヘンがラスクになることで、サクサクとした食感になって美味しいです。ちょっとリンゴ風味もありますね」
「クーヘンラスク」は切れ端だからこその食べやすい一口サイズ。口に入れると外側はサックリ中はしっとりした独特の食感です。美味しさはそのままにアップサイクルされた素敵な商品、皆さんもお一ついかがですか?
