坂本は神奈川県で中学高校をすごした。忙しい共働きの親を目の当たりにし、家のことを手伝うようになった。

坂本「お腹すかせている妹たちのために、冷蔵庫にあるもので何か賄いみたいなものを作ってました」

高校在学中からバンド活動をし卒業後も続けて、音楽で生きていこうと決めた。しかし仲間との方向性の違いでバンドを脱退。自分は何をしたいのか…。

高校在学中からバンド活動

タイのサムイ島で出会った夢

自分の夢を探しに旅に出た坂本がよく訪れていたのがタイだった。そこで坂本の人生を変える出来事があった。

坂本「タイのサムイ島に、山を丸ごと1つ使った『タマリンドスピリングフォレストスパ』というガーデンスパがありまして、そのジャングルのようなスパの舗装されていない道を一人バイクで入っていった時、ものすごい感動を得まして…」

坂本が夢と出会った瞬間だった。

20代の頃
坂本が衝撃をうけたスポット

坂本「いつかこれを日本で作るぞ!自分がっていうのが夢になって、今までずっとその夢を抱いてやってきました」

「ケッパレ哲治!ケッパレ哲治!って腹の中で思っていた」

自分でジャングルスパを作るという夢のため、当時やっていた仕事を辞め、タイに近い気候の沖縄を選んで移住した。高校時代から付き合って結婚した妻も一緒だった。

仕事をやめ沖縄へ移住
アルバイトを掛け持ちして家族を養った

坂本「数年間はフリーターで働いてました。夜も昼間もアルバイト3つぐらい掛け持ちして、何とか何とか家族を養って。子どもの頃に一度どん底を見てるので大してびっくりしなかったですけどね、自分の中では」「いつも、ケッパレ哲治!ケッパレ哲治!って腹の中で思ってました」(ケッパレ:津軽弁で「頑張れ」)

当時を振り返る坂本哲治