任期満了に伴う青森県知事選の告示まで18日でちょうど1か月。現職の三村申吾知事は勇退する意向で、20年ぶりに新たなリーダーが誕生します。
これまでに立候補を表明しているのは、前のむつ市長の宮下宗一郎氏(43)と青森市長の小野寺晃彦氏(47)の2人です。自民党、公明党、立憲民主党がどちらも推薦せず「自主投票」を決める中、それぞれを支援する動きが活発化しています。
※前むつ市長 宮下宗一郎氏
「若い人たちがあふれていて若い人たちが帰ってくる。そういう青森県にしたい。若い世代がたくさんいることで経済や景気が良くなって、年金が上がっていく社会に絶対なるはずだ」

宮下さんを支援する動きは各地で広がり、宮下氏を囲む集会に4月16日までに55回招かれ、県民約5000人と対面したといいます。4月12日には十和田市での集会に出席し、県政の最重要課題「人口減少」を中心に政策について語りました。自治体議員による支援組織は青森市や十和田市などで結成されています。
※外ヶ浜町 山崎結子町長
「宮下さんが次どんな立場で、どのタイミングで選挙に出るときも、必ず私、応援させてくださいと約束していました」
外ヶ浜町の山崎結子町長は宮下氏の支援を表明していて、16日は宮下氏を招いて青森市で「語る会」を開催しました。この中で宮下氏は山崎町長や参加者からの質問に答え、自身が思い描く青森県の未来を共有し、新時代を築きたいと決意を述べました。
※前むつ市長 宮下宗一郎氏
「もう時間が限られていますので、毎日が最終日のつもりで一人ひとり一期一会、最後この人に会ってお願いするんだというつもりで意気込みで日々過ごしています」
※小野寺あきひこ応援団 大矢保団長
「青森県並びに青森市のさらなる発展のために小野寺晃彦を応援します。そのために結成しました」
青森市議会の議員が小野寺氏を支援する「応援団」を結成し、4月12日、本人に正式に報告しました。この応援団には、自民党系の会派を中心に3つの会派から12人が名を連らねています。
※青森市長 小野寺晃彦氏
「こうした市議団のお力をいただけるのは本当に力強い限り。仕事ぶりでしっかり評価していただけるようにがんばっていきたいと思います」

知事選での小野寺氏支援を掲げた自治体議員の組織の結成は、これが初めてです。給食費の無償化など青森市政で実現したきた政策を県全体にも広げたいという小野寺氏。後援会の事務所は、市役所機能の一部を移転させて再活用を決断した駅前庁舎・アウガ前に構えました。15日の事務所開きでは県議会議員や市町村長など集まった約250人の支持者を前に知事選への決意を述べました。
※青森市長 小野寺晃彦氏
「県民をしっかり支え、そして東北をけん引する青森県を実現する。その夢を込めて、これから声を上げていきます」
青森県政の新たなリーダーを選ぶ知事選は5月18日に告示され、6月4日に投開票が行われます。