青森県八戸市の病院で発生した傷害致死事件の続報です。
警察は亡くなった男性がベッドで頭や顔から血を流していたことや現場の状況などから病室内での犯行の可能性が高いと見て、捜査を進めています。

3月12日の午後11時45分ごろ、八戸市小中野1丁目のみちのく記念病院で入院していた市内に住む高橋生悦(たかはし・せいえつ)さん(73)が病室のベッドで頭や顔から血を流しているのを巡回中の看護師が見つけました。

高橋さんは13日、死亡が確認されました。頭と顔の損傷が激しく、殴られたような跡も複数あることから警察は殺人も視野に捜査しています。

事件を受けて高橋さんを知る人は、「トラブルに巻き込まれるような人ではなかった」と話します。

※高橋さんの親族は「本人はしばらく見ていなかった。(病院に)入れたという話はきいていたが。まさか施設(病院)に入ってそういったことになるとはな」

※高橋さんを知る人は「事件に巻き込まれる。そういう人ではない。悪い人ではない。人がいい人だった。」

血を流している高橋さんが見つかる45分前の午後11時ごろには、看護師が異常がないことを確認していることが警察のこれまでの調べでわかっています。

16日午前9時半ごろから現場検証を行って、病院内の状況などを確認しました。
※今野七海記者「午後3時過ぎです。現場検証を終えた捜査員が病院から続々と出てきています」

これまでのところ高橋さんがいた病室以外から血痕は確認されておらず、警察は病室内での犯行の可能性が高いと見ています。

病院の中で起きた事件に地域の住民には不安が広がっています。
※病院付近にいた人は「聖域だと思っているから考えられない。耳を疑いました。」「ちょっとこわい。色々な患者さんがいるんでね。びっくりしました」
