こちら、20日青森市で開かれた市長会の総会。会長は青森市長の小野寺晃彦氏、副会長はむつ市長の宮下宗一郎氏が務めています。ともに6月の青森県知事選に出馬を表明、自民党青森県連に推薦願を提出しています。県連の選考委員会は小野寺氏の推薦方針を決めましたが、選考理由が明確でないとの指摘や自主投票を求める声が相次ぎ、県連は総務会での結論を持ち越しました。



青森市で19日開催された自民党県連の総務会には約50人が出席し、青森県知事選の推薦候補について非公開で協議されました。自民党県連への推薦願は、青森市長の小野寺晃彦氏とむつ市長の宮下宗一郎氏の2人が提出しています。

県連所属の議員の間では、それぞれを推す声や自主投票を求める声もありましたが、県連の候補者選考委員会は11日、「総合的な観点から判断した」として、小野寺氏を推薦する方針を全会一致で決めていました。複数の関係者によりますと総務会では、小野寺氏を選んだ理由が県連の津島淳会長から説明されました。

▼県都・青森市という中核市の市長経験▼停滞してきた市政を好転させた行政手腕
▼安定した危機管理能力▼現職・三村申吾知事の意向▼官僚出身という国とのつながりこの5つが挙げられたといいます。

しかし、これについて、明確でない、納得できない、党員・党友への説明が足りないといった指摘や「自主投票」を求める意見が相次ぎ、協議は紛糾して約2時間に及び、結論は持ち越されました。

※自民党青森県連 津島淳会長
「大変多くの意見(があり)県民の関心も高まっております。県政でも国政でも与党として十分な議論を尽くす必要があるだとうとの判断」

結論が持ち越されたことについて小野寺さんは「政策を磨いていく」と述べました。

※青森市長 小野寺晃彦氏
「青森市でやってきたことを全県に広げていく立場は変わりませんので、それに向けて自分の政策を磨いていく」

一方、宮下さんは、「準備を重ねていく」と述べました。

※むつ市長 宮下宗一郎氏
「私自身は県民の皆さまの力、民の力を信じて前進することに尽きます。これからも準備を重ねていきたい」

県連の津島淳会長は、再び総務会を開催する考えを示しましたが、結論は3月以降となる可能性が高まっています。