任期満了に伴う6月の知事選について公明党県本部は16日、青森市長の小野寺晃彦氏とむつ市長の宮下宗一郎氏のどちらも推薦せず、自主投票とする方針を明らかにしました。

※公明党青森県本部 伊吹信一代表
「党員・支持者の声を広く聴取する中で圧倒的に多かったのは自主投票を求める声。民意を最重視することが大事な今回の判断にあたっての基準になり得るだろうと考えた」

公明党県本部は16日、青森県庁で記者会見を開き、知事選の対応について、きのうの役員会で自主投票の方針を決めたと発表しました。知事選に立候補を表明している青森市長の小野寺氏とむつ市長の宮下氏の2人は、いずれも自民党県連と公明党県本部に1月、推薦願を提出しています。自民党県連の議員や党員の間でも「自主投票」を求める声がありましたが、2月11日の選考委員会では小野寺さんを推薦する方針が決まり、2月19日の総務会で最終決定する見通しです。

現状、協力関係にある自民党と公明党の知事選の対応が異なるのは異例の事態です。

※公明党県本部 伊吹信一代表
「自民党県連と考え方を異にする判断をするのは確かに異例ではあるかと思います。民意がどこにあるのかをしっかりと踏まえた上で自民党も判断されるのではないかと思います」

この対応について小野寺氏は「党としてのご判断を謙虚に受け止め、これまでの市議会公明党や党員のみなさまのご支援に感謝申し上げます」、一方、宮下さんは「それぞれの判断について一喜一憂することなく、一人一人の県民の皆さまの想いや声を大切に支持を広げていきます」とそれぞれコメントしています。自主投票とする方針は3月2日に開かれる党本部の中央幹事会で正式に決定します。