任期満了に伴う6月の青森県知事選について、自民党県連の選考委員会は青森市長の小野寺晃彦氏を推薦候補に決定しました。むつ市長の宮下宗一郎氏も推薦願を提出していて、青森県連内には自主投票を求める声もある中、1人に絞る結論に至りました。

11日、青森市で開かれた自民党県連の選考委員会は推薦願を提出していた青森市長の小野寺氏とむつ市長の宮下氏の2人のうち、どちらを推薦候補とするか非公開で協議しました。終了後の記者会見で江渡聡徳委員長は、選考委員会としては委員6人の満場一致で小野寺氏を推薦候補に決定したと明らかにしました。

※自民党県連選考委員会 江渡聡徳委員長
「総合的な観点から2人のうちということで今回は小野寺さんという形の決定になった」

これについて小野寺氏は、選考委員会から連絡は受けていないとした上で、次のように述べました。

※青森市長小野寺晃彦氏
「県政と二人三脚でこれまで歩んできたということも選考委員会の皆さまに話しましたので、それを評価いただけるのであれば大変ありがたい」

むつ市長の宮下宗一郎氏は立候補について「気持ちが揺らぐことはない」と述べました。

※むつ市長宮下宗一郎氏
「県民の皆さまの暮らし、県民の皆さまの未来のために青雲の志を抱いて立ち上がりました。その気持ちが揺らぐことはありません」

青森県連内には小野寺氏、宮下氏のそれぞれを推す声があり、2人が争う公算が大きくなっています。これによる分裂を避けるために自主投票を求める意見もありましたが、選考委員会は推薦候補を1人に絞る結論に至りました。

※自民党県連津島淳会長
「決定に心から納得してもらえるかどうかは、意を尽くして丁寧に説明していかなければいけない」

推薦候補を正式に決める2月19日の総務会について、青森県連所属の県議会議員の間では紛糾するとの見方も出ています。