こうした中、三村知事の退任を条件に立候補の意向を示していた青森市長の小野寺晃彦(おのでら・あきひこ)さんが、正式に立候補を表明しました。むつ市長の宮下宗一郎(みやした・そういちろう)さんも1月26日に正式に立候補を表明する予定で、次の知事選に向けて動きが加速しています。
※青森市長 小野寺晃彦氏
「知事の言葉を借りれば「新たな感性・新たな知見」を取り入れることが必要とおっしゃられました。7年間行動をともにさせていただいた私自身がその役を担いたい」
青森市長の小野寺さんは22日夜、青森市で記者会見を開き、知事選への立候補を正式に表明しました。公約の軸として、2022年、青森市が実現した小中学校の給食費無償化の県内全域への拡大や40市町村すべてに毎年訪問して地域の意見を聞く場の設置などを掲げました。
※青森市長 小野寺晃彦氏
「自分の街で実行していること、評価いただいていることを全県に広げていく」
現在47歳の小野寺さんは、2016年の市長選で初当選し現在2期目で青森市長は、4月末(まつ)で辞職する考えです。市長選については、知事選と同じ6月4日投開票を想定しています。
※青森市長 小野寺晃彦氏
「市民・県民の関心も上がるでしょうし、投票率の向上にもつながると思います。もっと言えば、選挙経費の節約にもつながるのも事実です」
後継者については指名せず、市議会議員や青森市選出の県議会議員と意見交換したいとしています。知事選には、むつ市長の宮下宗一郎(みやした・そういちろう)さんも26日に立候補を正式に表明するとしています。これを前に20日には、下北地域の若手経営者を前に意気込みを語りました。
※むつ市長 宮下宗一郎氏
「自分はもっと多くの人々の幸せや生活のためにに役に立つのではないかと立候補の決意をした。政治家が一方的に大きな声で話す政治は終わった。皆さんの声を聞き、本気で実現する政治が本物だ」
一方、小野寺さんと宮下さんから推薦願が提出された自民党県連は、21日の選考委員会で2人と面談して、立候補の動機や自民党の政策に対する考え方を聞きました。県連は2人の中から2月上旬までに推薦する候補を決める見通しです。