青森県弘前市にある「弘前城」の世紀の大改修についてです。
天守を元の場所に戻す「曳戻し」は作業が一気に進み、19日は1日で高さが26cm上がりました。
「弘前城」の世紀の大改修で、天守の曳戻しが始まってからちょうど1週間。
天守は18日までに高さ10cmまで持ち上げられました。
その工程は、地道な作業のくり返しです。
天守を持ち上げるさいに使う油圧ジャッキは、1回につき最大で15cmしか持ちあげることができません。
このため、1工程が終わるたびに、また設置しなおさなければなりません。
西村組 秋元拓真さん
「台を引き抜いて、ジャッキの下に角パイプを入れてかさ上げして、そのあとまた台をセットして、ジャッキを中に入れるの繰り返しになります。早い人だと10分~15分くらいですね」
天守は、ジャッキ27台で持ちあげるため、1人ですべて設定したときは、約3時間かかります。
そして、準備が整えば、バランスを崩さないように気を配りながら、ジャッキを動かしていきます。
天守の重さは約400トン。
慎重に操作をして、19日の午前中で13cm浮かせました。
そして、午後にはさらに13cm浮かせて、最終的に36cmまで持ちあげることができました。
じっくりと目を凝らせば、天守全体がゆっくりと動いていることがわかります。
明日20日(土)以降は、土台に鉄骨を入れて、高さ75cmまで持ち上げたあと、横に移動させるためのレールをひく予定です。
「曳戻し工事」を担当 我妻組 石川憲太郎さん
「安定したジャッキアップにはなったのですが、今度は高さが出てくるので。高さをつめる資材に不備がないように、慎重に組み上げていかなければならない」
天守はこのあと、3回の横移動と2回の回転などをしながら、いまの場所から約78m離れた元の天守台へ移動することになっています。
「曳戻し」は11月中に完了する予定で、弘前市は積極的に世紀の大改修について情報を発信しながら観光客を呼び込む方針です。
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