節目の行事を彩るのが振袖などの晴れ着です。2022年の晴れ着の傾向などを青森市の老舗呉服店から河村キャスターが中継でお伝えします。



「はたちのつどい」に向け、準備が進んでいる青森市で老舗の呉服店・神戸屋呉服店です。
こちら、店の中に入ると、草履など和装小物が並んでいますが奥へ行くと、「はたちのつどい」にあわせて予約している人たちの小物などが入った袋がずらりと置かれていてスタッフの方がチェックする作業が行われています。


まだまだ準備は途中で、この列はさらに伸びていくことになるそうです。
そして、晴れ着の傾向は、着物をレンタルをする人が増えていることです。神戸屋呉服店では20年ほど前はレンタルが全体の3割でしたが、年々、増えていまはレンタルが6割となりました。

もう一つ、特徴的なのは、レンタル、購入以外にお母さんなどが着た衣装を受け継いできるいわゆる「ママ振り」を選ぶ人も増えていることです。


神戸屋5代目社長の足立弘長さんです。こちらに、お母さん世代が着た振袖を用意してもらいました。当時は、シンプルな柄が好まれていました。このためいま着たいという人には小物や帯などで色彩豊かなものにしているそうです。


※足立社長
「以前はこのように、半襟、重ね襟、帯揚げ、帯締めが非常にシンプルなモノが多かったです。

そしてアレンジしたモノがこちらです。現代は半襟、重ね襟、帯揚げ、帯締めがゴージャスになっていまして、この辺を変えるだけでもイメージチェンジが出来てよろしいかと思います。」

小物や帯を変えるだけで全体しての印象が変わるんですね。


こうした振袖を準備しながら、神戸屋では、「はたちのつどい」にあわせてアンケート調査を実施していて、興味深いのが、式典の開催場所の結果でした。

どんな式典なら参加したいかを75人に調査したところ、半分の人が選んだのが全員が集まることができる大きなホールでした。次いで、青森市で導入されている出身中学校の分散開催で24%、出身高校ごとが13%、その他10%となっています。コロナ禍で感染対策を考慮してのことですが、どうしても中学校だけではなく小学校・高校などたくさんの友達に同時に会いたいということなのでしょうかね。


※足立社長
「ある調査によると、成人式の一番の目的が、友達に会いたいというのがありましたので一度に会える大ホールが一番よろしいかと思います。次の目的としては、成人の集いを介して、大人の仲間入りをしたいという通過儀礼を経験したいというのがありました」

※河村キャスター
「こういった中で呉服店として今後もどのようにサポートしていきたいでしょうか。」

※足立社長
「どうせ経験するなら、よりよい経験をしたいという意見が非常に強くなっていますのでそちらの皆さんのサポートをより良い形でしていきたいと考えております。



足立社長ありがとうございました。コロナ禍ということで、形は変わっていますが、一生に一度の節目、なによりも楽しんで欲しいです。ここまで青森市の神戸屋呉服店から中継でお伝えしました。