冬の深夜に巨大地震が発生したことを想定した避難訓練が青森県東通村の小田野沢地区で行われました。参加した住民などが、避難にかかる時間や課題などを確認していました。
訓練は、3月6日の午後11時57分に青森県東方沖を震源とする地震が発生し、東通村で震度7の揺れを観測。その後、大津波警報が発表された想定で行われました。
この日は小田野沢地区に住む約650人を対象としていて、冷たい雨が降りしきるなか、街灯が少なく、足元が見えづらい暗い夜道を住民たちが徒歩や車などで避難所となっている村の多目的集会施設「そでやま館」へ移動しました。
また、今回の訓練では、津波の第一波が到達するまでに小田野沢地区の浸水区域内から徒歩で浸水区域の外へ移動できるかの検証を4か所で実施。畑中稔朗 村長も参加しました。
畑中村長は小田野沢漁港の近くから出発し、実際に避難道を歩き、夜間に避難するさいに危険な箇所がないかや、浸水区域外に到達する時間などを確認しました。
東通村 畑中稔朗 村長
「この道を避難道として使うのであれば、やっぱり街灯をつけなければだめだよね」
記者
「ライトを消すと何も見えないですね」
村によりますと、小田野沢地区には地震が発生してから22分後に津波の第一波が到達すると見込まれています。
今回の訓練で畑中村長は、津波到達予定時間よりも早い、出発から約9分で浸水区域外へと到達し、その後、避難所にたどり着きました。
参加した村民は
「こういう夜の訓練というか、想定したものもやっておかないと、いざという時には戸惑うんじゃないかな」
参加した村民は
「男性だけじゃなくて、女性も自らがみんなを引っ張って、災害に備えていけるようにすればいいなと思ってます」
2025年12月に発生した青森県東方沖地震で、東通村では村内の建物4棟が一部損壊したほか、小田野沢漁港の周辺で最大10cmほどの地盤沈下がありました。人への被害は確認されませんでした。
来たるべき災害への備えは、行政の「公助」とともに自主防災会など地域ぐるみで防災意識を育む必要があります。
小田野沢地区 自主防災組織 川村哲也 会長
「共助よりも自助を主体的にして、みんなで『そでやま館』に逃げる、あるいは高台に避難することを癖つけるということが、災害を防止する一番の妙薬だと思っています」
東通村 畑中稔朗 村長
「時間との戦いがちゃんとできるということが、一番成果があったと思いますので、まずステップとして、まずは安心です。これから課題を整理していけば、もっと効果的な避難ができるかなと思います」
4年前に県が公表した太平洋側を震源とする巨大地震の被害想定では、東通村で建物被害が1300棟、人的被害が1200人に上るとされています。












