青森市出身の世界的板画家・棟方志功の没後50年に合わせて、志功にゆかりのある5つの自治体のトップが、青森市で文化振興についての取り組みを話し合いました。

県立美術館で7日に行われた「棟方志功サミット」には、青森市のほか、志功が住んでいた東京都中野区や富山県南砺市など、5つの自治体のトップが出席しました。

南砺市は協議会をつくり、美術館での作品の常設展示や棟方まつりの開催など“志功のゆかりの地”としての文化振興の取り組みを紹介しました。

また、志功の孫で研究家の石井頼子さんたちによるトークセッションも行われました。

棟方志功研究家 石井頼子さん
「好きと思えることを貫く、そしてそのために努力することを棟方志功の姿から、今の子どもたちに学んでもらえたら、1番うれしいなと」

サミットの最後には、志功の文化芸術を生かした「まちづくり」を進める共同宣言が採択されました。

青森市 西秀記 市長
「(他の自治体の取り組みを)おおいに参考にさせてもらいながら、より良い教育環境を整えていきたい」

県立美術館では、志功の没後50年を記念した特別展が11月3日まで開かれています。