青森県田子町でホップの収穫が行われています。今シーズンは雨が少なかったことから生育が進まず、収穫量は例年より4割ほど少なくなる見込みです。
高さ5m以上に伸びて“緑のカーテン”のようになったホップ。
その花はビールづくりに欠かせず、独特の「香り」と「苦み」を生み出します。
田子町の田沼義行さんは県内で唯一、大手ビールメーカーと契約する農家で、1.7ヘクタールの園地で3種類のホップを栽培しています。
収穫は例年と変わらず、8月中旬に始まりましたが、今シーズンの少雨による生育への影響がみられるといいます。
ホップ農家 田沼義行さん
「雨がぜんぜん降らなかったもので、(ホップは)水分不足でいつもに比べて花がとても小さいなと感じて収穫しています」
このため、例年の収穫量3トンあまりから、2025年は約4割減少する見込みとなっています。
それでも、ビールの味を引き立てるホップの香りは十分に仕上がったといいます。
ホップ農家 田沼義行さん
「花本体は割ってみると中の花粉は十分あるし、香りもすばらしいので、今年もよくできたと思いながら収穫している」
収穫は9月上旬まで続き、ホップはビールに加工されて、10月下旬から東北限定で販売される予定です。