値上げラッシュが、電気代にも波及しました。東北電力は家庭向けの電気料金の値上げを国に申請したと発表しました。その上昇幅は、約3割です。

※東北電力 沼畑秀樹(ぬまはたひでき)青森支店長
「本日、経済産業大臣に小売り規制料金の値上げにかかる特定小売供給約款の変更を申請しました。2013年2月以来9年ぶりとなります」


東北電力は青森市で急きょ会見を開き、一般家庭が契約する「規制部門」の値上げを国に申請したと発表しました。青森県内では、一般家庭の8割を超す約61万口が対象で、認可されれば来年4月分の料金から値上げとなります。


具体的には、一般家庭のモデルで月に2717円、率にして31.72%の上昇で、2度のオイルショックに次ぐ過去3番目の上昇率です。値上げの背景について東北電力は、6月以降電気を売れば売るほど赤字が膨らむ「逆ざや状態」に陥るなどしていて今年度の「規制部門」の最終損益が過去最大の赤字になるためとしています。


※東北電力 沼畑秀樹 青森支店長
「本当に苦渋の選択ですが安定供給を維持するために今回値上げを申請させていただいた」



今回の値上げ申請には配送電設備の利用料金にあたる託送料金の影響を含んでいないため家庭用の電気料金はさらに値上がりすることも予想されています。