22日、青森県十和田市の県立三本木農業恵拓(けいたく)高校の馬場で、馬に顔を蹴られたとみられる1年生の女子生徒(16)は、警察や消防によりますと、搬送時に顔から血を流していたものの意識はあったということです。ただ、けがの程度はわかっていません。
警察は、けがが馬に蹴られたことによるものかも含め、事件と事故の両面で捜査を続けています。
22日午後3時過ぎ、「馬の手綱を引いていた生徒が馬に顔面を蹴られた」と教諭から消防に通報があり、その後、女子生徒はドクターヘリで八戸市内の病院に搬送されました。
女子生徒は馬術部の部活動中で、2頭の馬のうち、18歳のオスのサラブレッドの手綱を引いて運動させていたということです。
馬場は約5000平方メートルと広く、当時、馬場内には、ほかに5人の生徒がいましたが、いずれも女子生徒の異変に気づいていなかったほか、教諭も近くにいませんでした。
同校では2021年12月、牛舎で実習をしていた当時17歳の男子生徒が牛のそばで頭から血を流した状態で見つかり、今年9月20日時点で、意識が戻っていません。
この事故については外部の有識者で作る事故調査委員会が現在、事故の背景と再発防止策をまとめています。