12日に発表された帝国データバンクの情報によりますと、青森県八戸市の文化タクシー(株)は、7月30日に青森地裁八戸支部より破産手続きの開始決定を受けたということです。

帝国データバンクによりますと、文化タクシー(株)は、1953年(昭和28年)7月に設立されたタクシー運行業者で、八戸市内に2か所の営業拠点を構え、営業車両約50台の体制で、一般タクシー事業や観光向けのジャンボタクシー事業、福祉タクシー事業を行っていたといいます。

自動車運転免許を持っていない高齢者の買い物客や通院患者などが利用客の中心となり、介添えや荷物運びといったサービスを付加した「コンビニタクシー」サービスも手がけ、2004年3月期には年収入高約7億1700万円を計上していたとしています。

しかし、地元の人口減少で業容の縮小を余儀なくされていたなか、コロナ禍で利用客数が落ち込み、その後も業績の改善が進まず先行きの見通しが立たないことから、2025年4月に同業他社へ事業を譲渡していたということです。

負債は、現在調査中としています。