13日夜遅くに青森県八戸市の市営住宅の10階から4歳の男の子が転落して亡くなったとみられる事故についてです。


この1か月足らずで同じような事故が全国で少なくとも4件、確認され相次ぐ中、どんな対策ができるのでしょうか。


亡くなった4歳の男の子が倒れていた市営住宅の前には、きょう、花や飲み物が供えられていました。

「子どもが玄関の内側から鍵をかけて自宅に入れない」
11月13日午後11時10分頃、八戸市番町(ばんちょう)にある市営住宅となっているマンションの10階に住む女性が最寄りの交番に駆け込んで相談しました。

警察によりますと、女性は息子が寝ている間に敷地内にあるごみ置き場にごみを出しに行っていました。


この時、部屋に施錠はせず、鍵も携帯電話も持っていませんでした。この市営住宅の玄関の鍵は防犯の観点からボタンを押しながらつまみを回さなければ開けられない構造になっています。


母親はドア越しに4歳の息子と会話して開け方を説明しましたが、開けることができず、警察に助けを求めました。

午後11時20分ごろ、母親と警察官が到着すると、男の子は、敷地内で頭から血を流して倒れ、運ばれた病院で死亡が確認されました。


部屋に入るとベランダに続く窓が開いていて、高さ124センチの柵の近くには、いつもは部屋の中で使っていた高さ45センチのいすがありました。


身長110センチの男の子は部屋からいすを持ち出して交番へ向かった母親の姿を見ようとしたのでしょうか。