小中学校が新学期を迎えるまえの、今の時期に例年行われるのが、道路の白線の引き直しです。この作業、これまでは青森県と警察がそれぞれ独自に行っていましたが、このほど一括して行う「通学路スクラムライン事業」が始まりました。
「通学路スクラムライン事業」は4日、県道八戸階上線で行われました。
除雪作業などで削られて薄くなった白線の引き直しは、これまで警察が横断歩道や停止線などの「道路標示」を、道路を管理する自治体がセンターラインなどの「区画線」を、それぞれ業者に発注して行っていて、引き直す時期にばらつきが生じていました。
この事業では、県と警察が連携して業者へ発注し、横断歩道とセンターラインを一緒に修繕します。
青森県 県土整備部 道路課 鈴木英宗 課長
「結果として、修繕工事が必ずしも効率的に行われていなかったことが課題。今回の取り組みを通じて得られた『知見』や『結果』を踏まえて、順次、県内全域に拡大していきたい」
県警察本部 交通規制課 川嶋友明 次長
「一体となって線が引かれることで、より安全性が高まるので、今回の取り組みに期待している」
警察は、この春に小中学校の周辺にある横断歩道を中心に1250か所で白線を引き直す予定です。
このうち、青森・八戸・弘前の県内10か所は県と連携したスクラムライン事業で行うことにしていて、その効果を分析しながら、今後対象を拡大するかを検討する方針です。