青森県八戸市はプラスチック資源の循環を促進させるためプラスチックごみを活用した実証実験を開始しました。

八戸市の小中野公民館で17日、実証実験について住民説明会が開かれ、プラスチックごみの回収ボックスが設置されました。

※狩股直輝記者
「こちらの施設の入口には回収ボックスが設置されていまして、一辺の長さが50センチ未満のプラスチック製のゴミを出すことができます」

実証実験は、2022年4月に施行されたプラスチック資源の循環の促進を図る法律を受けたもので、ペットボトルや食品容器などの「容器包装プラスチック」と、洗濯かごや椅子などの「製品プラスチック」を一括で回収します。
公民館や公共施設に設置した回収ボックスで集め、建設資材を製造する東京鉄鋼八戸工場で、鉄筋の強度をあげる炭素として使用します。
17日の説明会には地域住民18人が参加し、プラスチックごみの大きさや種類などを確認していました。

※住民は
「卵の入れ物やヨーグルトの容器とかそういうのを入れました」「期間が伸びれば分別してまた持っていきたいと思います」

※八戸市環境部 佐々木真(ささきただし)環境政策課長
「思ったよりも人が集まっていただけたので関心がそれだけ高いんだそうなと実感できたところです。ある程度(ごみの)量を集められれば、その結果をもとに様々調査データを拾って、今後全市に展開する時の材料にしていきたい」

実証実験は約2か月間行われ、八戸市は、回収にかかる費用と効果、環境面への影響などを検証することにしています。