土地取引の目安となる「地価公示」が発表され、青森県内では住宅地は2年連続で上昇しました。一方、商業地は33年連続で下落しています。

国は、毎年1月1日時点の土地の価格を「地価公示」として発表していて、県内では2025年に261地点が対象となりました。

住宅地で1平方メートルあたりの価格が最も高かったのは、12年連続で青森市浜田2丁目の「CiiNA CiiNA 青森店東側(シーナシーナ青森店東側)」で、2024年より3500円上昇の8万6600円でした。

県内の住宅地176地点のうち上昇したのは61地点で、県全体の平均変動率はプラス0.3%と2年連続の上昇です。

また、商業地で県内で最も高いのは13年連続で青森市新町1丁目の「成田本店」で19万8000円でした。前の年を2000円上回りました。

八戸市の商業地で最も高いのは、三日町にある「エムジェビル」で13万1000円でした。

弘前市では弘前駅前の駅前1丁目が、9万3700円で最も高くなりました。

商業地70地点のうち上昇したのは19地点で、県全体の平均変動率はマイナス0.1%と33年連続の下落です。

不動産鑑定士 久保田 聡さん
「中三が閉店したことの影響があり、土手町を中心に弘前市の地価の下落がある。その地価の下落が、県全体の商業地の上昇を抑え込んだ」

また、住宅地・商業地のほかに工業地なども含めた全用途の平均価格は3年連続で上昇し、3万400円となっています。