全国旅行支援の開始を受け、新たな事業を展開する施設は相次いでいます。青森県十和田市の星野リゾート 奥入瀬渓流ホテルは、全国旅行支援の対象を10月25日以降としていますが、多くの予約が舞い込んでいるといいます。

特にホテル側は料金の割り引きのほかに配られるクーポン券が平日は3000円分、休日は1000円分と金額が異なることを歓迎しています。

※星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル 高橋怜央 総支配人
「全国旅行支援の良いところは平日と休日で割引の額が違うので、需要の分散する策がとられることで我々も稼働の下支えになりますし、土日祝日に観光地が密になることも回避できるのではないかと思っているので、すごくよい対応だと思っています」
こうした盛り上がりを受け、奥入瀬渓流ホテルは初めてとなるスイートルームを開設することにしました。目玉は部屋に備えつけの温泉。眼下に渓流の絶景を楽しむことができます。さらに、スイートルーム限定の朝食として、ハムや海鮮などを贅沢にのせた北欧風のオープンサンドを楽しむことができます。
※狩股直輝 記者
「生ハムの塩味と野菜のほのかな甘味がマッチしていておいしいです。それを豆乳ソースがふわっと包み込んでくれて贅沢な朝食ですね」


ホテルでは、スイートルームの宿泊を12月15日から始め、全国旅行支援が終わったあとの冬場の集客につなげたいとしています。
※星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル 高橋怜央 総支配人
「渓流スイートルームの最大の売りはなんといっても渓流沿いでの体験です。渓流とは大きな窓でつながっているけど、開放して外とつながりを感じることができますのでぜひ渓流の中にいるような気持ちでホテルでのステイを楽しんでいただければ」

全国旅行支援の開始は青森県内の宿泊施設に大きな賑わいを呼び、さらなる事業の展開へとつながっていきそうです。