「知人に演劇のチケットを買ってもらうため」。
コンビニエンスストアの店員が、来店客からアップルカードの購入目的を聞きだし、さらなる特殊詐欺被害を防ぎました。

特殊詐欺の被害を防いだのは、ローソン八戸旭ヶ丘一丁目店の藤目恵さんです。

藤目さんは2月上旬、店に訪れた高齢の女性客が「さっきアップルカード10万円分を買って、相手に送ったが、送られていないと言われたので、送り直すためにもう1度買いたい」と話しかけられました。

藤目さんは不審に思い、購入目的を聞くと「知人に演劇のチケットを買ってもらうためです」と返されました。

“10万円の演劇”そのものに疑問を持った藤目さんは、警察に相談するよう説得し、詐欺被害を防ぐことに貢献しました。

ローソン八戸旭ヶ丘一丁目店 藤目恵さん
「失礼かなと思って、なかなか詐欺とは言いづらいですが、高齢者の方も多いので、ちょっと気をつけてみていきたいと思いました」

警察によりますと2025年、青森県内での特殊詐欺の被害は、11日時点で24件で、2024年の同じ時期に比べて19件多く、被害額は約1億6200万円でした。

八戸警察署は藤目さんに感謝状を贈るとともに、このローソンを「被害防止対策優良店」に認定しました。