来年度の入学試験を間近に控えるなか、青森県・下北地区の県立高校は2027年度に統合されます。むつ市で19日、統合校について検討する委員会が開かれ、要望に対する県の回答におおむね理解を示しました。

2027年度に統合校が設置されるむつ市では、これまで6度の検討委員会で地域としての意見を集約し、2024年11月、県教育委員会に多様な教育環境やカリキュラム、校舎のあり方など5つの項目を要望しました。

19日の検討委員会では、先の要望について県教育委員会から「地域の子どもたちの可能性を広げる学校になるよう準備を進めていく」と回答があったことが報告されました。

これを受けて委員からは、おおむね理解を示す声が聞かれました。

下北地区統合校検討委員会 高橋 興 座長
「育てた子どもたちを流出させているだけでは駄目なので、地域で働けるような子どもたち。それは地域に密着した教育によってでしか、私は可能にならないと思っている」

統合校に向けた議論は、市の検討委員会としては今回で一区切りとなり、今後は、県が来年度に設置予定の開設準備委員会で深められる見通しです。