24歳で大学入学 バングラデシュへ

原田夏美さん
「青森から出て世界が広がったけど、でも現実よりもフィクションの方が素晴らしい世界な気がして」

原田夏美さん
「大学に入って2年生の時、進級課題がドキュメンタリー制作だったんです。自分で誰か1人の人間を選んで、その人についての10分のドキュメンタリーを作らなくてはいけなくて。

誰を撮ろうかなと思って、東京に出てきてから一番仲良くなったお姉さん的な友人にそれを話したら、その彼女が『バングラデシュに一緒に旅行に行こう』と。

彼女はバングラデシュに用事があったのですけど、『旅行兼大学の課題も一緒にやろうよ』ということで、バングラデシュに大学2年生の時に行きました」

当時は課題の撮影のためだけに行っていたバングラデシュだったが、もっと自分らしいものを制作したいという気持ちから、就職後にバングラデシュへ再訪。
その時に知ったのが、チッタゴンの少数民族だった。

原田夏美さん
「あっという間に親しくなれて、そこで映像を撮ろうと思いました。映像を撮るのともう一つ、ボランティアで、その地域で有名だった寄宿舎学校で子どもたちにカメラを教えるということもしたかったことの一つだったので」

現地の人に伝えたいことは、映画作りだけではなく、チッタゴンの人たちが求めている学校や街づくり。

原田の世界には、フィクションよりも素晴らしい現実が広がっている。

原田夏美さん
「ダッカにいる少数民族の子たちと協力しながら、私が行けなくてもやろうと思って、受け手と送り手になるんじゃなくて、仲間になって一緒にやりたいと思っています。青森の人をはじめとする世界の人が、家族のような存在になることが夢です」

「お酒が大好きで青森人だなってね、よく言われます」と話す原田夏美さん

青森テレビ「わっち!!」月~金曜夕方4時25分
「TurningPoint」2024年12月10日(火)放送回より