自宅でフグを調理して食べた青森県東津軽郡の80代の女性が意識不明の重体となっています。県は、女性から検出された毒などからフグによる食中毒と断定しました。
フグによる食中毒で入院しているのは東津軽郡に住む80代の女性です。県によりますと女性は5月14日の夜にめまいなどの症状が出て医療機関に運ばれ、現在、意識不明の重体だということです。保健所の調査で、女性が自宅でフグを食べていたことが判明したほか、自宅に残っていた種類不明のフグと女性の体から、フグ毒であるテトロドトキシンが検出されたため県はフグによる食中毒と断定しました。女性は一人暮らしで、フグの入手先やほかにフグを食べた人がいたかは調査中だということです。
テトロドトキシンは末梢神経にに作用する神経毒で呼吸停止になって死に至ることもあるため、フグの処理には認定試験の合格が必要です。県内でフグによる食中毒は1976年から10件目で、これまでに4人が死亡しています。