大学受験に再挑戦 根管治療との出会い

吉岡
「家で合格発表のテレビ中継をしていたんですよ。友達がみんな家に来てその様子を見ていたんですが、みんな受かっていて僕だけ落ちた。けれど、その大学に受かっていたら、根管治療でこういう風なことをできなかったと思います」

一浪し東京の大学へ進学。歯科の勉強を進める上で興味を持ったのが歯の根管治療。根管治療とは、歯髄という歯の内側にある神経や血管を治療すること。

吉岡
「学生時代、臨床実習で患者さんを見る機会があるんですよ。その時に、根管治療が一番難しくてできないなと思ったんです。ただ、自分が独立した時これができなくては困るだろうと思ったから勉強しようと思いました」

根管治療の勉強をしていく中でさらに興味を持ったのが、歯の形。

吉岡
「根管治療を専門にして、歯の形に興味を持ったんですよね。お城が好きだというのも、形が好きなんですよ」

治療が難しいとされる歯の形をどのように治療すればいいのか研究していく中で、3Dプリンターで模型も作った。そういった歯の形をはっきり理解できるようになったのも、学生時代に導入された顕微鏡のお蔭だった。