次に起きる災害で犠牲者をなくすために…

八戸市では、鮫公民館のほかに白銀公民館も浸水エリアに入りました。このほかにも様々な変更があり、市は住民の移動手段も含めて対応を見直していて、津波避難施設の整備などに関する基本方針を来年度中にまとめる計画です。

八戸市危機管理部 下村晃一次長
「避難路の検討で、自動車などの避難が可能かどうか、自動車避難を認めるのであればどのようなルールが必要かも検討しています。要配慮者施設など災害弱者の避難をどのように確保していくかも視野に入れて検討しています」

自主防災会でも2023年から津波の避難訓練を鮫小学校で実施するなど、対応に乗り出してはいますが、まだ課題は多いといいます。

鮫地区自主防災会 佐々木眞悦会長(74)
「(住民が訓練に)参加してみようかなという浸透が弱い。(訓練に)出てきてもらえればいろいろな情報がありますから、それを持ち帰ってご家庭で相談ができる。世代間交流を深めて地域活動について、そういう体制をもっていかなければならない」

東日本大震災から13年。次に起きる災害で犠牲者をなくすためには、日々の訓練と対応の積み重ねしか手だてはありません。

シリーズ「災害への備え」。次回は「備蓄用品の課題」をお伝えします。