「全部いっちゃう!」沿岸部をのみ込んだ津波…

蕪嶋神社の周辺に住宅が立ち並ぶ八戸市鮫地区。13年前、この場所も甚大な被害を受けました。

※2011年3月11日 蕪島前の八戸線
「車が流される。全部いっちゃう!」

津波が沿岸部をのみ込み、八戸市では1人が亡くなり、1人がいまも行方不明となっています。鮫地区では津波が迫るなか、多くの住民が八戸線の線路より上の高台へ避難しました。

当時の状況について、鮫地区自主防災会の佐々木眞悦会長は、こう、ふり返ります。

鮫地区自主防災会 佐々木眞悦会長(74)
「過去に線路を越えた津波は来ていないというのがあって、とりあえず線路の上に逃げろという昔からの教えがあった」

標高14mの八戸線を目安にした住民の避難。それはいま、大きく変わってきています。