姿消しつつある要因に『就職率の落ち込み』

1995年は44.6%ありましたが、その後、減り続け2023年は23.7%になりました。もう一つ、三和さんが指摘したのは生徒が化粧品に触れられる場所が、いまと比べて限られていたことです。

三和恵美子さん(75)
「化粧品メーカーも少なく取扱店も少なかったので百貨店が主だった。そのあと薬局とか化粧品専門店とかたくさんできましたけど、当初は百貨店でわたしたちもずいぶん活動しました」
昭和から平成、令和と時代が進み販売環境とともにメイクの学び方も変わってきているようです。

青森商業高校3年 附田蒼和さん
「だいたいTik Tokを見るかも。色味とか似ている人がいたらまねしてみたり」
「電車の移動時間とか時間が空いたときは結構一人で見たりとか全色レビューをしてくれる人がいたら、自分にあいそうだとわかりやすくて見ています」

気軽に、そして自分の好みにあわせてメイクを楽しめるようになった時代。その多彩な選択肢をいかすためにも大切にしてほしいことを三和さんはこう、強調します。
三和恵美子さん(75)
「お母さまから指導を受けたり、兄弟や友達・仲間・インターネットでたくさん情報を得ていると思いますけど、いくつになっても基本をマスターしたうえで、アドリブとか応用をしてほしいな。いくつになってもそこは叫びたい言葉です」

社会に巣立つ前のメイク講座は、時代の流れとともに変わった高校生を取り巻く環境と美への意識が映し出されています。