新潟地方気象台は15日、北陸地方で“春一番”が吹いたと発表しました。去年は2月28日に吹いていて、13日早い観測だということです。春一番の観測は今シーズン全国で初めてです。
春一番は冬から春へと変わる時期に初めて吹く“暖かい南よりの強い風”です。
新潟地方気象台によりますと、北陸地方の“春一番”は下記の4つの条件が目安になっているということです。
(1)2月4日ごろの『立春』から3月21日ごろの『春分』までの間
(2)新潟や富山、金沢、福井のいずれかの気象台で風速10メートル以上の南よりの風が観測されること
(3)2以外の他の気象台で風速6メートル以上の風が観測されること
(4)最高気温が前日より高いか、ほぼ同じであること
15日午前11時10分に金沢で最大風速10.4メートル(南南西の風)が観測されたほか、午前10時33分には富山で最大風速8.4メートル(南の風)が観測されました。また、金沢では気温が前日よりも上回ったことから、気象台は北陸地方で“春一番”が吹いたと判断したということです。

なお、日本海にある低気圧から伸びる前線が、今後北陸地方を通過する見込みだということで、気象台は落雷や突風に注意するよう呼びかけています。