時間を効率的に使う「タイパ」。重視する人はおよそ9割にものぼるといいます。現代人が求める"満足度の高い"時間の使い方をご紹介します。
倍速どころか10秒スキップで動画視聴する人も

良原安美キャスター:
タイパはタイムパフォーマンスの略。費やした時間に対する満足度の度合いを示す言葉で、三省堂の「今年の新語2022大賞」を受賞しています。

「タイパを重視する時間はありますか?」というアンケートに対して、「ある」と答えた方が9割近くに上っています。理由については▼効率よく情報を得たい、▼無駄なことに時間を割きたくない、▼空いた時間でやりたいことがある、▼生活が忙しく余裕がない、さらに▼トレンドだからという答えもありました。
どうでしょう、タイパを重視するタイミングはありますか?
ホラン千秋キャスター:
大好き。タイパという言葉ができる前は、ただただ効率よくいろんなことをこなしたいというタイプだったので、タイパといわれたら「なるほどね、わかるわかる」と。
東京大学 准教授 斎藤幸平さん:
資本主義で暮らす私たちは忙しくて、次から次へと行かなきゃいけないレストランとか、観なきゃいけない映画とかで消費に忙しいんだけれども、「Aの店に行った」「Bの店に行った」とか、本当はそこでおいしい食事を友達と食べることが目的だったのが、いつの間にかSNSに乗っけて「いいね」をもらうことのための手段になってしまっているのはちょっとどうかなと感じています。
ホランキャスター:
それが嬉しいという人に「いやいや、そうじゃないんだよ」と説いたとしても伝わらないところがありますしね。
東京大学 准教授 斎藤幸平さん:
忙しくはなっているけど、結局退屈。次また「Cに行かなきゃいけない」「Dに行かなきゃいけない」、終わらないプロセスみたいな。
日比麻音子キャスター:
私、タイパという言葉は正直苦手です。たとえば本を読むとか、映画を観るとか、無駄にちょっと散歩してみるとか、手帳は手書き派なのでじっくり手帳を書くとか、そういう退屈と思いがちなところに、あえて時間をかけたいタイプなんですよ。そこに癒されるというところもあるので、倍速でご覧になったりする方が多いというのは、ちょっと未だに衝撃的なんですよね。

良原キャスター:
世の中は9割の方がタイパを重視しているということで、皆さんはどんな行動をしているのか。
タイパを意識するTOP3は、▼1位はながら動画視聴で29.4%。お風呂に入りながら、食事をしながら動画を見るということ。
続いて▼2位がネットショッピングで28.9%。今は買い物に行かなくても、何でもネットショッピングで手に入ります。
そして▼3位が動画の倍速視聴(10秒スキップ視聴)で24.0%です。ホランさんは、よく1.5倍速で見ているなんて話をされていますけれども。
ホランキャスター:
ものによるんですよ。本当に私のなかでこれはじっくり見たいというのは等倍速で見るんですけれども、これはちょっと早めても差し支えないなというものは1.25倍速とか1.5倍速とか、時間がない場合は2倍速というものにお世話になっている場合もあります。
良原キャスター:
臨機応変に。なかには、10秒スキップ視聴している方もいるということです。もはや音も出ないですよね。
日比キャスター:
内容は入るんですか、ちゃんと?
ホランキャスター:
スキップはちょっとわからないですけど、倍速は、割と軽めの倍速にすれば全然入りますよ。え、みんなそんなにしてないなんて嘘でしょ?














