新潟県にある柏崎刈羽原発の立地自治体で原発事故を想定した避難訓練が12日に行われ、自衛隊車両を使って高齢者などの要配慮者を避難させる方法を確認しました。

柏崎市で行われた冬の避難訓練。今回、活用されたのが自衛隊車両です。
県や柏崎市、東京電力なども参加して行われた12日の訓練は、地震が発生し柏崎刈羽原発の原子炉を冷やす機能の一部が喪失した想定です。

高齢者など要配慮者の避難を始めようとしますが…
訓練
「道路上に段差が発生しこの先の住民が孤立しているとの情報」
地震により道路で段差が生じたほか、倒木もあり道が寸断されて孤立集落が発生。そこで自衛隊車両で助け出すというものです。

自衛隊は道路を寸断している倒木を素早く撤去。段差を想定して設置された土のうも自衛隊車両が軽々乗り越えます。訓練には地元住民も参加し、寝たきりの人や車いすに乗る要配慮者の避難を想定して自衛隊車両に乗り込み、避難を始めました。

住民
「訓練というので落ち着いてできたかなというのがあるが、実際に車に乗ると心臓がトントンして、これ以上のことが起きるのかなということが心配でした」