俳優の前田敦子さん、カルーセル麻紀さん、哀川翔さん、片岡礼子さん、原田龍二さん、松本妃代さん、三島有紀子監督が、映画「一月の声に歓びを刻め」の公開記念舞台挨拶に登壇しました。

映画「一月の声に歓びを刻め」公開記念舞台挨拶




本作は、三島有紀子監督自身が、47年間向き合い続けた「ある事件」をモチーフに「性暴力と心の傷」をテーマに撮りあげた映画。北海道・洞爺湖の中島、伊豆諸島の八丈島、大阪・堂島の3つの「島」を舞台にした物語です。

カルーセル麻紀さん




第一章は北海道の洞爺湖を舞台にした物語。性暴力の被害を受けて亡くなってしまった次女を忘れられない初老のマキを演じたカルーセルさんは、劇中では微妙な関係にある長女役を演じた片岡礼子さんと “撮影現場の下が居酒屋で、合間に一緒に飲んでいたら、私声がデカいから監督が「静かに!仲良くもしないで!カルーセル麻紀に戻らないで!』って怒られたの” と叱られた事をボヤくと三島監督が、“トピックが「意地悪な監督」になるから、もうやめて、“とストップが掛かり笑いを誘いました。

三島有紀子監督




またカルーセルさんは過酷な撮影を振り返り、雪上に足跡をつけられないため、リハーサルも出来ない一発撮り長回しシーンで、“本番1分前にトイレに行きたかったけど…。こんな事もあろうかと紙オムツをはいていたんです。その時は後悔したわ…男だったらパッとできたのに”と語り、監督から、“何の話をしてるんですか!”と再三の注意を受けていました。

哀川翔さん




第二章の八丈島編に出演した「自然とマナー。八丈島 大使」でもある哀川さんは、“自分は八丈島に本当によく行くんですよ。通常、撮影では知らないところの方が多い。でも、よく知っている場所でやると、それなりに地元感も出る。すれ違う人が知り合いだったり。なんとなく、そういうところでは芝居以外にも八丈島の雰囲気をかもし出しているのが出ているのではないかな”と話しました。

原田龍二さん




原田さんも、“翔さんは、いつも遊んでますもんね八丈島で。久しぶりに仕事したって感じじゃないですか?”と発言。すると三島監督から “原田さんは温泉入ってましたよね?” と暴露されました。原田さんは、“私も八丈島で温泉大使をやらせていただいているんで、入らない手はない。7か所、いいところにあります。ぜひ八丈島に!” と猛アピール。哀川さんも “釣りも最高です!” としっかり2人は八丈島を宣伝していました。

前田敦子さん




第三章の大阪の堂島編で6歳の時に性暴力の被害にあった女性を演じた前田さんは、注目してほしいシーンとして “曲を流しながらベッドの上でダンスをするシーン。シリアスなシーンが多かったので「踊るの?」って思った。でも作品の中で唯一笑顔になる場面で、自分の気持ちと向き合っていく瞬間だった。私にとって大事なシーンだったと思いますね” と紹介しました。

前田敦子さん




三章を通してみた感想を聞かれた前田さんは、“洞爺湖の美しい景色から(カルーセル)麻紀さんのお話が始まったので、海に飛び込んでいく気分でした。でも最後は気持ちよく息継ぎができる、そんな一本になっている。すごく心地よかったです。(それぞれの物語が)一つ一つ終わって始まっていくのではなく、どんどん奥に入っていける感じ。なかなかないんじゃないでしょうか?そういう作品は” と映画をアピールしました。

【担当:芸能情報ステーション】