能登半島地震の被災地、石川県輪島市では、きょう、ボランティアの受け入れが始まり、被災した住宅などで片付け作業が進められました。

東京から来た人
「3日間やらせもらうが、力仕事をやりたい」
埼玉から来た人
「実は1月の年明けに能登半島に行く予定で、輪島にも泊まる予定だった。被災者の方に役に立てるような気持で頑張りたい」

輪島市は、住民が市外に避難するなどしたため、ボランティアのニーズの把握が遅れていましたが、きょう第1陣となる40人がバスで市内に入りました。

輪島市中心部にある旅館では、地震で屋根瓦がずれ、客室が水浸しになるなどの被害が出ました。旅館は今月1日に営業を再開しましたが、きょうはボランティアが、使えなくなった畳を運び出していました。

お宿たなか 店主 田中孝一さん
「雨に濡れた畳が通常の倍の重さになっちゃうので、自分で三十何枚か、何とかやったが」

県全体の1日当たりのボランティアの人数はおよそ250人にとどまっていて、復旧に向けて息の長い支援が求められます。

一方、能登半島地震で被害を受けた建物で片づけ作業をしていた男性が、ブロック塀の下敷きになる事故がありました。

きょう午後1時半ごろ、石川県七尾市の鳥居醤油店で「ブロックが倒れて挟まれた」と店の女性から警察に通報がありました。

この事故で60代の男性が病院に運ばれましたが、心肺停止の状態だったということです。

記者
「事故があったこちらの建物は、応急危険度判定で立ち入りが危険とされる赤い紙が貼られています」

警察によりますと、男性は店の関係者で、当時、何人かで地震で被害を受けた建物の片づけにあたっていて、隣接する建物との間にあるブロック塀の近くで作業をしていました。

ブロック塀は、高さ1メートル30センチ、幅3メートル30センチです。