山口県が全国4位。なんの順位かというと、竹林の面積です。上位3県は九州地方に集中していて、山口県は本州で最も大きい面積を誇ります。竹は放っておくとどんどん生い茂り、山や人里にまで広がってしまいます。そんな竹を資源として活用しようと去年、起業した女性が岩国市にいます。なぜ、竹に目をつけたのでしょうか?
「竹を資源に」会社員を辞め起業
東谷まどかさん、岩国市出身の25歳です。
去年10月、会社員を辞め「たけふぁむ」を起業しました。「たけふぁむ」では里山の所有者から依頼を受け、竹の伐採を請け負っています。

東谷まどかさん
「切るのにどこかとかかったりしないかなっていうふうに、上に笹がついているので、例えばこの木の枝とかに笹が引っかかっちゃったりしたら結構倒すのが大変になってくるんですよ」
どの竹でも切っていいわけではなく、ある程度の太さがあり比較的まっすぐ生えているものが伐採に適しているそうです。

東谷さん
「この節の所にギザギザというか毛みたいなのが見えるじゃないですか、これがある分はまだ若くて水分量が多いから、切ってしばらく経ったら枯れていくというか、状態があまりよくなくなるんです」
竹林整備は体力勝負
この山の整備を始めたのは去年10月。やっと日が差すようになりましたが、当初の状態はひどく、あたりに一面に枯れた竹が倒れ、その片付けから始めなければなりませんでした。切断した竹にロープを巻き付け、少しずつ動かしながら運びます。背丈の何倍もある竹を運ぶのには相当な体力が必要です。

奥野粋子アナウンサー
「よいしょ、よいしょ、よいしょ!いやぁこれすごいですね、結構体力勝負じゃないですか」
東谷さん
「そうなんですよ、だから2~3日しかできない」