若者と過ごす楽しいひとときにお年寄りは元気をもらったようです。一人暮らしの高齢者と高校生の交流会が津山市で行われました。

パン食い競争で大はしゃぎするのは平均年齢80歳以上のお年寄りです。

津山市の勝北地区で美作高校の福祉医療コースに通う一年生と地元で一人暮らしをしている高齢者との交流会が行われました。

「じゃんけんで後だしでよいので負けてください」

「頭の体操」と銘打ったじゃんけんです。後だしで負けねばならないゲームで認知能力の衰えを防ぎます。

この学校では年2回ほどこうした交流の機会を設けており、福祉関係の仕事を目指す生徒たちにとっても貴重な体験の場となっています。

(美作高校 介護福祉コース1年生)「みんなが楽しんでくれているのが嬉しかったです」

「笑顔にできるような介護福祉士になろうと思いました」

普段は寂しい思いもしている一人暮らしの高齢者たちも頭と体を動かすレクリエーションの数々を満喫したようです。

(参加した高齢者)「ほとんど家にいますのでテレビを見てテレビとお話しするぐらいで。ですから今日は最高でした」

「高校生の活気をいただいて元気になりましたよ」

参加者で最高齢、おんとし96歳の村田昭恵さんです。

「高校生の頃を思い出したりされましたか?」
(村田さん)「戦時中だったのであまり楽しい思いでが無かったですけれど、今の穏やかな世の中でみなさんの若い力がもらえてありがたかったです」

厳しい幼少期を過ごした高齢者も多く、若者との交流を通して互いに平和な時代を生きる喜びをあらためて実感するひとときにもなりました。