能登半島地震の発生から1か月が経ち、被災者は手を取り合いながら少しずつ前を向き始めています。石川県珠洲市の美容室は、温泉施設の一角を借りて無料でカットサービスを始めました。
「どうする?」
「ジョリジョリ」
「わたしも緊張するわ、久しぶりやし。1か月ぶりですよ」
石川県珠洲市で美容室を営んでいた岸田孝子さんは、断水が続く中、溜めた雨水を使って掃除を進めていました。
美容室は倒壊し、営業できなくなりましたが、県外の友人から道具を送ってもらい、被災者向けのカットサービスを始めようと決意しました。
北沢美容室 岸田孝子さん
「じゃん!新品のはさみを送っていただいて、本当にありがたいです」
ほぼ全域で断水が続く珠洲市。場所の確保が難しい中、再開に向けて手を差し伸べてくれたのは近所で温泉施設を営む男性です。
珠洲温泉宝湯 橋元宗太郎代表
「うちの宿泊施設の客室の土間を使ってもらえたら」
100年以上の歴史がある珠洲温泉宝湯。地震で、施設は全壊しました。しかし…
珠洲温泉宝湯 橋元宗太郎代表
「がれきの隙間に顔を突っ込んで探してみたら、ちょろちょろと音が聞こえて、温泉が湧き続けているのを発見した」
崩れたがれきの中をホースで繋ぎ、別館の宿泊施設の浴槽に湧き出る湯を通しました。
珠洲温泉宝湯 橋元宗太郎代表
「髪を切ってもらって、ぜひお風呂にも入ってもらいたいですね。少しでも元気になればいいですよね。いつも家族、子どもたちと嫁さんを切ってもらっている」
「ひさしぶりやから、練習させてもらわんと」
「あっくん、準備できたよ」
場所を貸してくれた橋元さんの息子・藍十夢くんを一番にカットしました。
「ありがとう」
橋元さんの妻 美久さん
「かっこよくしてもらって」
さらに、小学生から通っているという常連客の女性も訪れました。
常連客 正司絵里さん
「お風呂とかも2日に1回とかでなかなか入れなかったので、髪の毛を短くできたらなと思っていたので本当にうれしいです」
北沢美容室 岸田孝子さん
「畑仕事とかしてたのに、みんな避難所に座ったきりでしゃべることも同じことばっかり言ってるわと聞いていたので。ここに来ておしゃべりするだけでも、気持ち晴れるんじゃないかなと思って」
地域による助け合いが、復興に向けての第一歩となっています。
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