■“異常な気象”予想は難しい?
ホランキャスター:
大雨を予測できれば対策もできますし非常に便利だと言えますが、この予測が難しいとのことなんです。
大変な大雨をもたらす「線状降水帯」が、「発生しそうですよ」という予測情報が全国で初めて九州北部と南部に発表されたのです。
しかし、これは最新技術をもってしても非常に予測が難しく、4回に1回当たればいいくらい…というほど難しいそうです。結果として、気象庁の基準を満たすような線状降水帯は確認されませんでした。ただ、この予測情報が発表された段階で大雨になることは間違いありませんので、線状降水帯にならなかったと油断してはいけません。
もう一つ予測が難しい気象があります。それが竜巻です。こちらは17日の埼玉県深谷市の様子です。屋根もかなり飛ばされてしまったのがわかると思います。これが竜巻による被害ではないかということで、埼玉では「竜巻注意情報」が発表されました。森田さん、竜巻などを予測するのは非常に難しいのでしょうか?
気象予報士 森田正光:
「発生したと見られます」というと一瞬後手まわったように見えますが、そうではなく、「その状況が続いている」ことを気象庁が発表したんですね。今回の場合は瞬間的に風速が40~50mぐらい増えたことが推定されますので、情報を出すのは非常に賢明な判断だと思いますね。
井上貴博キャスター:
気象庁の皆さん、気象予報士の皆さん大変だと思いますが、まだ梅雨が続いているのかなというような感覚です。
気象予報士 森田正光:
すごい猛暑の後にはバランス取るように大雨が降ったりするのはよくあることなんです。今回もそうなっていると言えるでしょう。