■協会側に献金の返還などを求めたが…
妻の手記:
「貯金はほとんどない…。娘たちの結婚のときも、孫が生まれてもお祝いもあげられない。悔しくて悔しくて、反省しても反省しきれない」
2011年、妻は弁護士を立てて、支払った献金の返還と慰謝料などあわせておよそ1500万円を教会に求めました。その結果、教団側が和解金として7割の1050万円を分割で支払うことで合意しました。
しかし、2015年11月、妻は60歳で亡くなりました。
男性:
「ストレスだろうね、かなりたまっていたと思う。毎日毎日眠れないって書いてあったもの」
430万円の献金の代わりに受け取った『御言葉集(みことばしゅう)』を前に。
男性:
「先祖がどうのこうの言って子孫に悪い影響になるわ、浮かばれないわと言ってどうもならんわそんなことばっかり言って…」
今月11日。
会見:「2009年以降の案件でそのようなトラブルはありません」
旧統一教会は2009年以降、トラブルはないと話していました。
しかし、今回取材したケースは2010年。明らかに矛盾が生じます。
17日になって旧統一教会は、2009年以降「トラブルがゼロになったという意味で言ったものではない」。「誠意を持って対処している」とお詫びの声明文を発表しました。
お金の大半が戻ってきても、妻がいない現実に男性は…。
男性:
「そりゃ寂しいわ。寂しくないっていったら嘘だわ。寂しいですよ。私今一人です。体もちょっと不自由だけども一人でなんとか生活していますけど。本当におってほしかったけどこればっかりはね」
献金により人生を狂わせられた現実が、また1つ浮かび上がりました。
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