地元で支える…立ち上がった石川県の酒蔵、精米業者

2月5日。中島酒造に入ってきた一台のトラック。トラックを出したのは先代から付き合いがある金沢市の精米業者でした。行われたのは酒米の運び出しです。

酒米の運び出し作業

池上商店・池上亮太専務「大丈夫やと思います。問題はなく、特に(異物が)混ざったりもしていないので」

約3トンの酒米を積み込んだトラックは、翌日に小松市の酒蔵に運び込まれました。県酒造組合連合会の呼びかけに応じた杜氏もまた、地震の被災者でした。

酒米を受け入れた東酒造(石川県小松市)

東酒造・二見秀正 杜氏「結果は結果なので。うちは(珠洲市の家が)潰れているので出来ることをしてあげればいいのではないかと。やりたいこと、酒造りをやっている間でも、忘れられればいいのかなと思う」

取材中に繋がった中島さんからの電話には感謝の思いが込められていました。

受け入れ先の酒蔵に電話口で感謝が伝えられる

電話口の中島さん「いろいろとまた、ご指導のほどお願いします」
二見さん「待っとるから」

前に進むために少しずつ広がる支援の輪。
9日からは中島さんが蔵に入り、自ら今年の新酒を手掛けるということです。