能登半島地震から1か月あまり。復旧の加速に向け待望されているのは、大量の物資輸送が可能となる「港湾」の復旧です。
発災から1週間後。石川県珠洲市、飯田港の映像です。いくつもの船が転覆したまま。津波に襲われた防波堤は壊れ、沈んでしまっています。
きょう…
記者
「飯田港に来ています。地震発生から1か月が経過しましたが、現在も沈んだままの船が残されていて、手つかずの状態です」
案内してくれたのは、国交省北陸地方整備局の舟川所長。
国土交通省 金沢港湾・空港整備事務所 舟川幸治所長
「地盤が沈下して、地震動で立っていた(岸壁が)前に出ている。そこに空間ができて、地盤が沈下した」
最も深刻なのは、船を停める岸壁の損傷です。飯田港は、普段は最大2000トンの船まで停泊できますが、現在は11ある施設のうち半分以上が利用できず、最大500トンに限られています。
いま、復旧を加速させるカギは「港湾」にある。そう語るのは、海洋土木の建設業者からなる日本埋立浚渫協会の地田さんです。協会が港湾の応急工事の実務を担っています。
日本埋立浚渫協会 北陸支部 地田英樹副支部長
「(Q.支援船があると違う?)そうですね。車で運ぶ量と、船で運ぶ量では格段に量が違います」
輸送量の差。例えば2000トン級の貨物船であれば、10トントラック200台分の物資が一気に運べる計算です。
本格的な復旧には、▼岸壁の大型工事や、▼水深を確保するため、海底の土砂を掘りあげる工事など、船からの「海上工事」が必要となります。
日本埋立浚渫協会 北陸支部 地田英樹副支部長
「本格的な復旧が始まってくれば、(海上工事の)作業船が活躍するようになる」
ただ本格的な海上工事には大きなハードルが…
国土交通省 金沢港湾・空港整備事務所 舟川幸治所長
「風と波ですね。風は日本海側は強いですし、波も一度しけると収まるまで時間がかかるということもあるので、計画してもなかなか読めない」
安全に海上工事が続けられるのは5月以降までずれ込む可能性があり、「港湾」の本復旧には早くても年単位の時間がかかる見込みです。
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