家屋の水平を取り戻す『土台上げ』という工法で手間がかかるのは、基礎と土台を切り離す作業です。

【記者リポート】
「住宅の基礎の上に隙間ができていて、土台ごと持ち上がっている状態です。ここの部分の外壁を外したり、ナットを外したり…。この部分の作業に時間と手間がかかるということです」

【丸高重量 高橋節夫社長】
「壁の中とか外とか、床をはいだりとか、そういう作業が必要になる…」

高橋社長は、こうした手間を少なくするために基礎と土台を切り離しやすくする新たな固定方法を検討してはどうかと考えていますが、現在の建築基準法では難しいということです。

【丸高重量 高橋節夫社長】
「新しい金具の法律とか作らなきゃダメなんでしょうけど…」

傾きの修正を考えている人に対して高橋社長は、「業者からアドバイスを受けながら慎重に工事を判断してほしい」と呼び掛けていました。

新潟市によりますと、罹災証明書の申請は1万2000件近くありますが、証明書の交付は1600件ほどにとどまっています。
丸高重量によりますと、罹災証明書が交付されていないために工事をしたくてもなかなか踏み切れないという声もあるそうです。