世界陸上オレゴンは18日(日本時間)、大会3日目が行われた。“史上最高のメンバー”がそろい世界記録の更新が期待された男子砲丸投の決勝は、世界記録保持者で五輪連覇のR.クルーザー(29・アメリカ)が5投目に22m94をマーク。世界記録更新はならなかったが、大会記録で自身初の世界陸上金メダルを獲得した。

リオ五輪、東京五輪を連覇し、今大会を制したクルーザーだが実は東京五輪直前に「砲丸投げを教えてくれた」祖父を亡くしている。選手村に入ってからも悲しみが消えず不安定だったというが、五輪連覇を達成。競技後には「おじいちゃんオリンピックチャンピオンになったよ」というメッセージを掲げた。
五輪連覇のクルーザーだが、世界陸上ドーハではわずか1cm届かず銀メダル。「今度は世界陸上で金メダルを」と語っていたクルーザーが、悲願の金メダルを手にした。

2位は5投目に22m89を投げた前回大会金メダルのJ.コバクス(33・アメリカ)、3位には自己ベストを29cm更新したJ.アウォトゥンデ(22・アメリカ)が入り、アメリカ勢が表彰台を独占した。

17年ロンドン大会金メダリストで22m90(世界歴代6位)の記録を持つT.ウォルシュ(30・ニュージーランド)は22m08で4位だった。

【男子砲丸投 結果】
金 R.クルーザー 22m94※大会記録
銀 J.コバクス 22m89
銅 J.アウォトゥンデ 22m29
4位 T.ウォルシュ 22m08

※写真は左からコバクス、クルーザー、アウォトゥンデ